引越しには何かとお金がかかるものですが、その費用を抑える方法があります。
今回は、単身者など荷物が少ない人向けの「ミニ引越し」についてご紹介します。
単身者が引越しをする時は、引越し業者のサービスである「単身パック」や宅配会社の「宅急便」を利用する方法などがあります。
大型の家具や家電が多数ある場合は単身パックを、ダンボール数箱のみで済む場合は宅急便を利用するのがよくあるパターンですよね。しかし、引越しの時の費用を極力抑えたいと考えている方には「ミニ引越し」がおすすめです。
ミニ引越しは単身パックと混同されがちですが、単身パックよりもさらに安く済む方法です。
「単身パックほど荷物は多くないけど自分で運べない家具や家電がある」という方に特に向いているのがミニ引越しです。ミニ引越しは、基本的に引越し業者が行なっているサービスの一環で、荷物の搬出や搬入も含まれています。「ダンボールが10箱前後と家具や家電が数点」など、荷物が少ない場合はミニ引越しを利用することで、従来よりも安価に引越しをすることができます。
ミニ引越しを行なっている引越し業者はいくつかあり、業者によって費用や運べる荷物の量にも違いがあります。
そこで今回は、おすすめの引越し業者をご紹介し、それぞれを比較してみました!ぜひミニ引越し利用の参考にしてみてください。
猫のマークでおなじみ、クロネコヤマトが行なっている単身者向け引越しサービスです。家具や家電がある場合は、らくらく家財宅急便との併用が推奨されています。
価格の目安 | 11,000円~ |
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荷物の容量 | ダンボール箱約15箱、衣装ケース3個、布団袋1袋 |
こちらもおなじみの引越し業者ですね。アリさんマークの引越し社では、ダンボール10個までの「超ミニ引越しプラン」、段ボール15個までと小さな家具の「特ミニ引越しプラン」、ダンボール20個までと大型家具数点の「ミニ引越しプラン」の3つのプラン展開を行なっているのが特徴的です。
価格の目安 | 20,000円~ |
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荷物の用量 | ダンボール10箱~ |
TV東京系「TVチャンピオン」の引越し屋さん選手権で優勝した実績もある引越し業者。こちらの引越しプランは近距離の「ミニ引越しプラン」と長距離の「ミニ引越し長距離プラン」とに分けられており、いずれも荷造りや搬出、搬入にも応じてもらえます。
価格の目安 | 30,000円~ |
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荷物の用量 | ダンボール箱数に上限あり。要見積り。 |
従来は単身者プランしか選択できず、場合によっては損をしていた可能性もあります。しかし、ミニ引越しであればプラン内容の荷物量をオーバーしない限り、かなり低価格で引越しができます。
まずは、自分の希望に合った業者を探すところから始めましょう。
単身パックもミニ引越しも、通常の引越しのように全ての荷物を運んでもらうのではなく、ある程度条件が用意されているからこそ、通常の引越しよりも安価に引き受けてもらえます。この点が共通しているので両者を混同しやすいのですが、単身パックは距離の制限が見当たりません。
一方、ミニ引越しは近距離向けのものが多いのが特徴です。単身パックとミニ引越しの輸送形態の違いなのですが、単身パックは「トラックの空いたスペースに入れて運ぶ」もので、ミニ引越しは「引越しのスケールダウン版」だと考えると分かりやすいのではないでしょうか。そのため、ミニ引越しは近距離向けのものが多いです。遠距離のように「スケールの大きな引越し」には、対応していないと考えておいたほうが良いでしょう。
ただ、業者によってはプランを用意している場合があるので、一度相談してみるのも良いかもしれません。
単身パックもミニ引越しも、トラックを利用して荷物を運ぶ点は通常の引越しと変わりません。単身パックが他の引越し等でトラックの空いたスペースを利用するものであるのに対し、ミニ引越しはミニ引越しのためにトラックを出します。
ミニ引越しで用いるトラックは、異なる依頼主の荷物が入っているとしても、基本的にはミニ引越しのみとなっています。その点、単身パックは他の荷物と混載になるので、長距離にも対応しています。言葉としてはどちらも似たようなニュアンスに感じるかもしれませんが、このような業務形態の違いがあるので、覚えておいて損はないでしょう。
ミニ引越しそのものを取り扱っている業者が少ない点は、注意が必要です。単身パックは知名度も高まっており、多くの引越し業者が用意してくれているのですが、ミニ引越しは対応していない業者もいます。限られた大手業者が行っている程度になるので、ミニ引越しをと思っても、選択肢が少なかったり、忙しい時期に直面してしまったりと依頼そのものが難しい可能性もあるでしょう。
ミニ引越しには何かと制限が多いです。例えば場所。行先が限られていると、自分自身の引越しがミニ引越しの対象区域内ではない場合、そもそもミニ引越しを引き受けてもらえません。また、荷物の量に制限があるなど、ミニ引越しは通常の引越しと同じようにはいきません。単身パックのように、あくまでも「単身パックに規定されている荷物内で収まる」としても、そもそも担当エリアの問題もあるのがデメリットです。残念ながら、ミニ引越しを依頼できる条件に合致せず、結局は通常の引越しプランを選択せざるを得ないケースもあります。
実際に業者に相談してみる、公式サイトで確認してみるなど、ミニ引越しが自分に合ったプランかどうかは事前に調べておきましょう。